AI および HPC データセンター
フォールトトレラントソリューション
内蔵メモリ
SDGsがカーボンニュートラルとどのように関係しているかを学び、製造における課題と取り組みを探ります。持続可能な進歩を推進する実例をご覧ください。
2030年までに世界中の環境・差別・貧困・人権といった問題に対し、17の目標を掲げ解決を目指すSDGs。そのなかで、企業としては「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「気候変動に具体的な対策を」への対策が求められています。特にカーボンニュートラルの実現は、多くの企業が取り組むべき課題です。そこで今回は、SDGsの概要とカーボンニュートラルとの関連、そして製造業を中心に多くの企業が抱える課題と実現に向けた取り組みについて、事例を交えてお伝えします。
SDGsとは、2015年の国連サミットで採択されたもので、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された目標を指すものです。「社会」「経済」「環境」そして「枠組み」の4項目、17種類の目標を掲げ、それぞれに対し実現を目指すための取り組みを行っています。具体的には次のとおりです。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
カーボンニュートラルとは、温室効果ガス排出を全体としてゼロにすることを指します。具体的には温室効果ガスの排出自体をゼロにするのではなく、排出した量と同量の温室効果ガスを吸収し、地球上の総量に与える影響をプラスマイナスゼロにする取り組みです。
各国がさまざまな取り組みを行っていますが、日本では2020年に当時の首相であった菅義偉氏が2030年までに2013年度比46%減。そして2050年までにカーボンニュートラルを実現すると宣言しました。SDGsにおけるカーボンニュートラルは、7番目の「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と13番目の「気候変動に具体的な対策を」に関係しています。
太陽光や風力・水力、バイオマスなど石油由来の資源に頼らない再生可能エネルギーの利用拡大。そして、温室効果ガスの排出量削減により、カーボンニュートラルを実現させることが、SDGsの目標達成につながっています。
カーボンニュートラルの実現には、製造業の積極的な取り組みが欠かせません。なぜなら製造業は、温室効果ガスのなかでもっとも排出量の多い二酸化炭素(CO2)を大量に排出しているからです。環境省と国立環境研究所が発表した「2021年度温室効果ガス排出・吸収量」で、部門別のCO2排出量を見ると全体の3分の1以上となる35.1%が産業部門(製造業)となっています。
つまり、製造業がCO2の排出量を抑えない限り、カーボンニュートラルを実現させるのは困難だと言えるのです。
参考資料:2021年度温室効果ガス排出・吸収量|環境省・国立環境研究所
製造業におけるカーボンニュートラルについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
カーボンニュートラル達成に向けて製造業は何に取り組むべきか、対策と事例を紹介 | Stratus Blog
実際にカーボンニュートラルを実現させるにはどのような取り組みが必要なのでしょう。ここでは具体的な取り組みについて紹介します。
SDGsの目標達成にも欠かせないカーボンニュートラルの実現ですが、カーボンニュートラルの実現は決して簡単な問題ではありません。
実際、2030年までに温室効果ガスの排出量を2013年比46%まで削減するとしていますが、2021年時点で-16.9%です。2020年に宣言したとは言え、2013年から8年間で約17%ですから1年平均約2.1%しか削減できていません。このペースでは2030年までの9年間で18.9%しか削減できず、2021年の16.9%と足しても35.8%です。目標までには10%以上足りていないため、これまで以上に積極的な取り組みが求められます。
参考資料:4-01 日本における温室効果ガス排出量の推移(1990-2021年度)|全国地球温暖化防止活動推進センター
すでにカーボンニュートラルの実現に製造業の取り組みが欠かせないと述べました。しかし、製造業に限らず、企業が排出量削減を実現するには次のような課題があります。
実際にカーボンニュートラルへの取り組みを開始している企業事例を紹介します。
SDGsの目標を達成するには、国はもちろん一個人、一企業が重要性を理解して取り組む必要があります。そのなかで企業に求められているのは、再生可能エネルギーの利用やカーボンリサイクルの推進によるカーボンニュートラルの実現です。
ただ、カーボンニュートラルの実現は各種設備の改善や省エネ対策の導入など高いコストを要します。温室効果ガス排出量の基準も厳しく簡単に実現できるものではありません。そのため、今後は今以上に意識を高め、企業全体で取り組んでいくことが重要です。カーボンニュートラルの概要を理解し、自社として何ができるのかをしっかりと検討していくことが今、製造業を中心に多くの企業に求められていることと言えるでしょう。
Penguinのチームは、高性能で可用性の高いHPCおよびAI エンタープライズソリューションの設計、構築、導入、管理を行い、お客様が画期的なイノベーションを実現できるよう支援しています。
今すぐお問い合わせいただき、インフラストラクチャソリューションプロジェクトのニーズについてご相談ください。